京都で働くということ

京都市内は、看護師の求人に困ることはないでしょう。大阪や神戸と同様大きな都市ですので、大きな病院から小さなクリニックまで様々な形態の病院があります。じっくりと探せば、必ず自分に合う求人が見つかるはずです。しかし、京都で働くにはいろいろと心構えが必要です。
私は京都に住んでいますが、京都と言えば観光の名所で、ひっきりなしに観光客が訪れます。しかし、それも住むとなると話は別です。地方から京都に憧れて、京都の看護専門学校を出て京都で就職して・・・ということを考えている人がいたら、少しじっくり考えましょう。憧れだけでは、看護師という仕事は勤まりません。
京都の人は排他的だという話をよく聞きますが、市内よりも伏見区や山科区など、少し離れればだいぶ状況が変わってくるということも耳にしました。市内でも、多くを期待せずに無難に働いていれば、それほどそういったことを感じることはないかもしれません。排他的なものを感じることがないならばないに越したことはありませんが、排他的な部分を感じなくていいように、あらかじめ予備知識としてこういう情報を頭に入れておくのがいいかもしれません。少なくとも私の周りは必ずしもそういう人ばかりではありませんし、京都以外にも排泄的な人はいます。
しかし、「京都の人はあまり自分の本音を出さない」というのは少し感じる時があります。親しくなってもなかなか本音をあまり出さないので、そういう文化を持った都市なのだと思います。そのため、そのような患者さんに対して「寄り添った看護を」と考えているのであれば、思うようにいかないかもしれません。都会的なドライで割り切った関係を望むなら、京都の人の振舞いもそんなに気にならないかもしれません。京都でやっていけるかどうかは、その人の持っている性格に大きく依存すると思われます。
他府県からも患者さんがくるような京都市内の総合病院だと、寮あり・託児所あり・社員食堂ありと福利厚生がかなり充実しています。また、駅からも近い場合が多いので、通勤がかなり楽なのではないかと思われます。大きな総合病院は診療科目も多いので、様々な経験を積んでキャリアアップを図りたい人には持って来いの病院ではないでしょうか。